HRT による副作用・リスク

GAHT(HRT)使用期間、エストロゲン剤・抗アンドロゲン剤の投与形態及び投与量を慎重に考慮し、予想される効果を維持し、リスクを控えて下さい。
医薬品を使用し、体調不良が現れた場合、我慢せずに直ちに医師の診察を受け、指示に従って下さい。

エストロゲンによる副作用・リスク

重大な副作用 1 2 3

  • 動・静脈血栓症(冠動脈性心疾患・卒中に至ることがある)
  • 乳癌

発生頻度が高い副作用 4

  • 乳房緊満感、乳房痛、乳頭痛
  • 心窩部痛
  • 浮腫
  • 頭痛

下記は経口エストラジオール製剤「F」の添付文書に表示された副作用:

5%以上1~5%未満1%未満頻度不明
生殖器性器分泌物 *性器出血 *外陰・腟不快感
子宮頸管ポリープ *
月経困難症 *
女性陰部そう痒症
腟真菌症
乳房乳房不快感乳房痛、乳頭痛乳房のう胞
乳房障害(乳腺症)
消化器腹部膨満
腹痛
悪心
便秘
腹部不快感
下痢
胃炎
精神神経系浮動性めまい頭痛
不眠症
感覚減退
(四肢のしびれ感等)
循環器血圧上昇
動悸
電解質代謝浮腫
内分泌・代謝系血中トリグリセリド増加甲状腺ホルモン(TSH)増加
筋・骨格系背部痛
筋骨格硬直
(肩又は手のこわばり等)
皮膚湿疹
その他倦怠感

* 標記された件は、トランスジェンダー女性(MtF)に現れないべきである。

エストロゲンと血栓症の危険性

下記はエストロゲンによる血栓症の危険性のハザード比 2

エストロゲンの種類血栓になるハザード比
経口エストラジオール ≤1 mg/1日1.2 倍
経口エストラジオール >1 mg/1日1.4 倍
経口エストラジオール約 1 mg/1日、黄体ホルモンと併用1.4–1.8 倍
経皮吸収エストラジオール ≤50 μg/1日0.9 倍
経皮吸収エストラジオール >50 μg/1日1.1 倍
経口結合型エストロゲン ≤0.625 mg/1日1.4 倍
経口結合型エストロゲン >0.625 mg/1日1.7 倍
経口結合型エストロゲン約 0.625 mg/1日、黄体ホルモンと併用1.5–2.4 倍
販売されている避妊薬、例えば、ダイアン-35
(低用量エチニルエストラジオール・黄体ホルモンを含有)
4.2 倍
販売終了された避妊薬
(高用量エチニルエストラジオールなどを含有)
4–10 倍
高用量エストラジオールポリ燐酸エステル(筋注)2.1 倍
高用量経口合成エストロゲン製剤5.7–10 倍
選択的エストロゲン受容体調整剤
(タモキシフェン、ラロキシフェンなど)
約 1.5–3 倍
高用量酢酸シプロテロンの単独投与3–5 倍

詳細は「Transfeminine Science」に掲載された文章「エストロゲンと血液凝固能・血栓症の危険性との関係について」を示す 2

黄体ホルモン剤による副作用・リスク

経口プロゲステロン(天然の黄体ホルモンの一種類)は、神経ホルモン系物質になって代謝され、アルコール様副作用を示すことが認められている5
非経口プロゲステロン(例えば、筋肉注射剤)の副作用は未だ認められなかった。

その他の黄体ホルモン剤については下記を示す。

抗アンドロゲン剤による副作用・リスク

酢酸シプロテロン

重大な副作用 6

  • 肝臓毒性
  • 肝臓癌(腹腔内出血が発生し、死亡に至ることがある)
  • 髄膜腫
  • 動・静脈血栓症

発生頻度が高い副作用 7 8 6

  • 体重の増加、又は減少
  • 抑うつの発生・悪化
  • 性欲の減退、性機能障害、精子量の減少(投与中止後には可逆)

本剤は日本で承認されていない。下記はニュージーランドで販売された「シテロン®」の添付文書に表示された副作用:

10%以上1~10%未満0.1〜1%未満0.01〜0.1%未満0.01%未満頻度不明
良性・悪性腫瘍肝臓の良性・悪性腫瘍髄膜腫
血液・リンパ系貧血
免疫系過敏症
電解質代謝体重増加
体重減少
精神神経系性欲の減退
勃起不全
抑うつ
一時的興奮
体力の減少
循環器血栓症
呼吸器息切れ
消化器腹腔内出血
肝臓・胆嚢肝臓毒性
(黄疸、肝炎、肝機能の減退を含む)
皮膚湿疹
筋・骨格系骨粗鬆症
生殖器精子量の減少
(可逆)
女性化乳房
全身・投与部位疲労感
潮紅
発汗

メドロキシプロゲステロン酢酸エステル

重大な副作用

  • 血栓症
  • うっ血性心不全
  • アナフィラキシー
  • 乳頭水腫

発生頻度が高い副作用

  • 耐糖能異常。

下記は経口メドロキシプロゲステロン酢酸エステル錠「F」の添付文書に表示された副作用:

5%以上1~5%未満1%未満頻度不明
内分泌満月様顔貌 *子宮出血 *乳房痛クッシング様症状
月経異常 *
帯下の変化 *
脱毛
多毛
乳汁漏出
無月経 *
糖代謝耐糖能異常
糖尿病悪化
糖尿
糖尿病性白内障増悪
精神神経系体重増加
倦怠感
食欲亢進
発熱
疲労感
全身症状筋痙攣意識低下、興奮、錯乱様、しびれ、集中困難、神経過敏、振戦、頭痛、多幸症、眠気、不眠、無関心、めまい、抑うつ
視覚障害
肝臓AST上昇
ALT上昇
LDH上昇、胆汁うっ滞性黄疸
循環器動悸血圧上昇頻脈
消化器口渇
悪心・嘔吐
便秘
下痢
食欲不振
腹痛
皮膚・粘膜ざ瘡
そう痒感
発疹
発汗じん麻疹
その他嗄声、潮紅息切れ、熱感

* 標記された件は、MtF に現れないべきである。

ビカルタミド

重大な副作用 9 10

  • 肝臓毒性(劇症肝炎、肝機能障害、黄疸)
  • 肺臓毒性(間質性肺炎)
  • 白血球減少、血小板減少
  • 心不全、心筋梗塞

発生頻度が高い副作用 11

潮紅、痛感、倦怠感、便秘、感染、悪心、周辺的浮腫、息切れ、下痢、血尿、尿失禁、貧血。

下記は経口ビカルタミド錠「ファイザー」の添付文書に表示された副作用:

頻度不明
内分泌乳房腫脹、乳房圧痛、ほてり
生殖器勃起力低下
肝臓AST(GOT)上昇、ALT(GPT)上昇、Al-P上昇、γ-GTP上昇、LDH上昇
泌尿器腎機能障害(クレアチニン上昇、BUN上昇)、血尿、夜間頻尿
皮膚そう痒、発疹、発汗、皮膚乾燥、脱毛、多毛、光線過敏症
精神神経系性欲減退、頭痛、めまい、不眠、抑うつ状態、傾眠
循環器心電図異常
消化器便秘、食欲不振、下痢、悪心、嘔吐、口渇、消化不良、鼓腸放屁、腹痛
筋・骨格系胸痛、骨盤痛
過敏症血管浮腫、蕁麻疹
その他貧血、浮腫、総コレステロール上昇、中性脂肪上昇、倦怠感、無力症、疲労、高血糖、体重増加・減少、さむけ

スピロノラクトン

重大な副作用 9 12

  • 電解質異常高カリウム血症、低ナトリウム血症、代謝性アシドーシス等)
  • 急性腎不全
  • 中毒性表皮壊死融解症、皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)

発生頻度が高い副作用 13 9 12

高カリウム血症、消化器症状(例えば、悪心、嘔吐、下痢、腹痛など)。

次の背景を有する患者は注意して使用すること:

  • 高齢者
  • 腎機能障害
  • 血中ナトリウムを上昇させる薬剤(カリウム製剤、カリウム保持性利尿剤など)の同時投与(禁忌の一種)

相互作用

ホルモン製剤とその他の医薬品を併用する場合には、医師・薬剤師等に相談し、指示に従って下さい。

上記とその他の薬剤は、複雑で、強さが異なる相互作用の可能性があり、その関係は、添付文書・臨床成績の調査に基づいて確定するべきである。なお、MtF において、精神疾患の発現率が高くなることが認められたので14、抗うつ薬などとの相互作用は下記を示す。

代謝酵素との相互作用

投与されているホルモン製剤は主に薬物代謝酵素 CYP3A4 で代謝される。詳細は下記。

種類機序
エストラジオール、
及びそのエステル
CYP3A4で代谢される4 1
プロゲスチン系薬物:
メドロキシプロゲステロン、及び酢酸シプロテロンなど
CYP3A4で代谢される8 6 15
スピロノラクトンCYP3A4を誘導する12 16
また、その他の代謝酵素(CYP2C11など)を阻害する可能性がある17
ビカルタミド(S)-異性体がCYP3A4で代谢され、(R)-異性体はCYP3A4で一部代谢される18
CYP3A4を阻害する可能性があるが11、その効果は臨床試験で明らかにならなかった18
GnRH 類似体肝酵素ではほとんど代謝されない19

ホルモン製剤との相互作用

薬剤名等機序
エストラジオール、
及びスピロノラクトン
男性において、スピロノラクトンの投与により、血中エストラジオール濃度は僅かに上昇し、或は変動がなく、尿中に排泄されたエストロゲンが増加したとの報告がある20
エストラジオール、
及びビカルタミド
血中テストステロンはビカルタミドに増加させられ、芳香族化として代謝され、エストラジオールを増加させると考えられる21
プロゲスチン系薬物、
及びビカルタミド
ビカルタミドはプロゲスチン系薬物の代謝酵素(CYP3A4)を阻害すると考えられる。
GnRH 類似体、
及びプロゲスチン系薬物
GnRH 類似体の添付文書により、プロゲスチン系薬物は高プロラクチン血症を誘発し、GnRH 受容体を減少させるので、その併用は遠慮するべきである19
ただし、臨床試験の結果、高プロラクチン血症と脳下垂体腺腫を有する患者において、GnRH への反応は上昇するとの報告がある22
GnRH 類似体を投与した場合、その他の抗アンドロゲン剤は必要ではない。

ホルモン製剤とその他の医薬品との相互作用

薬剤名等機序
スピロノラクトン、
及びカリウム製剤、カリウム保持性利尿剤など
高カリウム血症を誘発する恐れがある12
スピロノラクトン、
及びリチウム製剤
リチウム製剤の排出を抑制し、リチウム毒性を増加させる恐れがある12 23
スピロノラクトン、
及び三環系・SSRI 系抗うつ薬
低ナトリウム血症を誘発する恐れがある12 24
スピロノラクトン、
及びその他の薬剤
CYP3A4、又はCYP2C11で代謝される薬剤を影響すると考えられる12 17
ビカルタミド、
及びその他の薬剤
CYP3A4で代謝される薬剤を影響する恐れがある11 18
抗凝固剤の効果を影響する恐れがある。
エストラジオール、プロゲスチン系薬物、
及び肝酵素を及ぼす薬剤
肝酵素誘導・阻害により、エストラジオール、及びプロゲスチン系薬物の代謝・効果を影響すると考えられる1 8
スピロノラクトン、プロゲスチン系薬物、
及び血清蛋白
蛋白結合率が高いので8 15 12、アルブミンに対し、その他の薬剤の結合を競合的に阻害すると考えられる。その結果、薬剤の血中フリー濃度(非結合率)が高くなり、効果・副作用が明らかになることがある。
併用の場合、投与量を調節するなど注意すること。
エストラジオール、
及び血清蛋白
蛋白結合率が高いので1 25、アルブミンに対し、その他の薬剤の結合を競合的に阻害すると考えられる。
CYP3A4で代谢される薬剤の併用高用量の場合、代謝変化率が低くなり、副作用が明らかになると考えられる6
これらの薬剤は、必要最小限に使用すること。
アルコール酢酸シプロテロンの作用が減弱する恐れがある7 8 6

如何なる場合でも、GAHT、及びその他の療法の併用前・併用期間、薬剤の添付文書(特に相互作用に関する情報)を十分に理解し、医師や薬剤師の指示に従うこと。英語のサイト Drugs.com により、相互作用に関する情報は検索可能である。併用期間、観察を十分に行い、異常が認められた場合には直ちに投与を中止し、医師の診察を受けること。

付録:CYP3A4 を誘導・阻害し、精神的活性がある物質 26

筆太:強い誘導・阻害作用がある
* 標記:弱い誘導・阻害作用がある
その他:作用の強さが不明

誘導剤抑制剤
アセナピン?フルオキセチン
カルバマゼピンフルボキサミン
モダフィニールパロキセチン
フェノバルビタール
及びその他のバルビタール系物質
ペルフェナジン
フェニトインレボキセチン*
St.John’s Wort
トピラマート

上記には、相互作用の可能性のあるすべての種類の医薬品が含まれているわけではない。薬物相互作用に関する新しい情報をお持ちの方は、GitHub にレポートを送信すること。


  1. 添付文書:吉草酸エストラジオール錠(Progynova) (中国語) ↩︎ ↩︎ ↩︎ ↩︎

  2. Aly. (2020). Estrogens and Their Influences on Coagulation and Risk of Blood Clots. Transfeminine Science. transfemscience.org/articles/estrogens-blood-clots/ ↩︎ ↩︎ ↩︎

  3. Aly. (2020). Breast Cancer Risk with Hormone Therapy in Transfeminine People. Transfeminine Science. transfemscience.org/articles/breast-cancer/ ↩︎

  4. 添付文書:エストラジオール錠(Estrofem) (中国語) ↩︎ ↩︎

  5. Aly. (2018). Oral Progesterone Achieves Very Low Levels of Progesterone and Has Only Weak Progestogenic Effects. Transfeminine Science. transfemscience.org/articles/oral-p4-low-levels/ ↩︎

  6. 添付文書:酢酸シプロテロン錠(台湾 Androcur) (中国語) ↩︎ ↩︎ ↩︎ ↩︎ ↩︎

  7. 添付文書:酢酸シプロテロン錠(Siterone) (中国語) ↩︎ ↩︎

  8. 添付文書:酢酸シプロテロン錠(南アフリカ Androcur) (中国語) ↩︎ ↩︎ ↩︎ ↩︎ ↩︎

  9. Aly. (2018). An Introduction to Hormone Therapy for Transfeminine People. Transfeminine Science. transfemscience.org/articles/transfem-intro/ ↩︎ ↩︎ ↩︎

  10. Aly. (2020). Bicalutamide and its Adoption by the Medical Community for Use in Transfeminine Hormone Therapy. Transfeminine Science. transfemscience.org/articles/bica-adoption/ ↩︎

  11. AstraZeneca. (2017). CASODEX® U.S. Physicians Prescribing Information. Drugs@FDA. tfsci.mtf.wiki/misc/casodex/ ↩︎ ↩︎ ↩︎

  12. Pfizer Lab. (2022). ALDACTONE® U.S. Physician Prescribing Information. Drugs@FDA. accessdata.fda.gov/drugsatfda_docs/label/2022/012151s079lbl.pdf ↩︎ ↩︎ ↩︎ ↩︎ ↩︎ ↩︎ ↩︎ ↩︎

  13. 添付文書:スピロノラクトン錠 (中国語) ↩︎

  14. Kattari, S. K., Kattari, L., Johnson, I., et al. (2020). Differential Experiences of Mental Health among Trans/Gender Diverse Adults in Michigan. International Journal of Environmental Research and Public Health, 17(18):6805. [DOI: 10.3390/ijerph17186805↩︎

  15. Pfizer. (2018). PROVERA® U.S. Physician Prescribing Information. labeling.pfizer.com/ShowLabeling.aspx?id=605 ↩︎ ↩︎

  16. Solymoss, B., Classen, H. G., & Varga, S. (1969). Increased hepatic microsomal activity induced by spironolactone and other steroids. Proceedings of the Society for Experimental Biology and Medicine, 132(3): 940-941. [DOI: 10.3181/00379727-132-34342↩︎

  17. Chung, W. G., & Buhler, D. R. (1994). The Effect of Spironolactone Treatment on the Cytochrome P450-Mediated Metabolism of the Pyrrolizidine Alkaloid Senecionine by Hepatic Microsomes from Rats and Guinea Pigs. Toxicology and Applied Pharmacology, 127(2): 314–319. [DOI: 10.1006/taap.1994.1167↩︎ ↩︎

  18. Cockshott, I. D. (2004). Bicalutamide: Clinical Pharmacokinetics and Metabolism. Clinical Pharmacokinetics, 43(13): 855–878. [DOI: 10.2165/00003088-200443130-00003↩︎ ↩︎ ↩︎

  19. Verity Pharmaceuticals Inc. (2023). TRELSTAR® U.S. Physicians Prescribing Information. Drugs@FDA. accessdata.fda.gov/drugsatfda_docs/label/2023/020715s045,021288s040,022437s020lbl.pdf ↩︎ ↩︎

  20. Aly. (2018). A Review of Studies on Spironolactone and Testosterone Suppression in Cisgender Men, Cisgender Women, and Transfeminine People. Transfeminine Science. transfemscience.org/articles/spiro-testosterone/ ↩︎

  21. Aly. (2018). Discussion on Bicalutamide Dosage in Transfeminine People. Transfeminine Science. この文献が削除されたが、中国語訳はこちら ↩︎

  22. Monroe, S. E., Levine, L., Chang, R. J., et al. (1981). Prolactin-Secreting Pituitary Adenomas. V, Increased Gonadotroph Responsivity in Hyperprolactinemic Women with Pituitary Adenomas. The Journal of Clinical Endocrinology & Metabolism, 52(6): 1171–1178. [DOI: 10.1210/jcem-52-6-1171↩︎

  23. ANI Pharmaceuticals Inc. (2022). LITHOBID® U.S. Physicians Prescribing Information. Drugs@FDA. accessdata.fda.gov/drugsatfda_docs/label/2022/018027s069lbl.pdf ↩︎

  24. Viatris Specialty LLC. (2023). ZOLOFT® U.S. Physicians Prescribing Information. Drugs@FDA. accessdata.fda.gov/drugsatfda_docs/label/2023/019839s102,020990s059lbl.pdf ↩︎

  25. Aly. (2020). The Interactions of Sex Hormones with Sex Hormone-Binding Globulin and Relevance for Transfeminine Hormone Therapy. Transfeminine Science. transfemscience.org/articles/shbg-unimportant/ ↩︎

  26. Taylor, D. M., Barnes, T. R. E., Young, A. H. (2021). The Maudsley® Prescribing Guidelines in Psychiatry. 14th ed. Hoboken: John Wiley & Sons: 851-855. ↩︎